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PASSAGE 「パサージュ、博覧会場、駅――これらはすべて通過移動のための建物である」(ベンヤミン『パサージュ論』より)
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昌親 谷
2023年12月31日読了時間: 2分
大江健三郎と原尞
また不在の日々を重ねているうちに、2023年もあと1時間ほどで終わることになってしまった。 今年も、多くの方が鬼籍に入っていった。日本の文学者のなかでは、やはり大江健三郎のことがまずは思い返される。すでに小説は発表しなくなっていたとはいえ、エッセイのたぐいは書いていたし、「...
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昌親 谷
2023年8月6日読了時間: 2分
かくも長き不在
「かくも長き不在」、それはマルグリット・デュラスが脚本に参加した映画のタイトルであり、戦争のせいで「不在」となった男の物語だが、ここでは、新作映画のことなどを定期的にblogに書くと言っておきながら、4か月ほども「不在」となった男のことだ。...
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昌親 谷
2023年4月6日読了時間: 2分
『ロストケア』について
前田哲監督の『ロストケア』(2023年、114分)を劇場で鑑賞。 訪問介護を受けていた老人が亡くなり、その家で介護センター長の死体も見つかったことがきっかけで、検事の大友(長澤まさみ)は、介護センターの職員である斯波(松山ケンイチ)に疑いの眼を向けるようになる。...
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昌親 谷
2023年4月1日読了時間: 2分
『トリとロキタ』について
昨日(3月31日)公開された、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ Jean-Pierre et Luc DARDENNE 監督の『トリとロキタ』Tori et Lokita(2022、ベルギー=フランス、89分)について。...
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昌親 谷
2023年3月26日読了時間: 3分
『うつろいの時をまとう』
今週公開の新作映画のなかですでに観ているのは、昨日(3月25日)からシアター・イメージフォーラムで上映が始まった『うつろいの時をまとう』のみです。 『うつろいの時をまとう』は、服飾ブランドmatohu(まとふ)についてのドキュメンタリー映画。matohuは堀畑裕之と関口真希...
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昌親 谷
2023年3月16日読了時間: 3分
映画『零落』『郊外の鳥たち』について
明日3月17日(金)および明後日3月18日(土)に公開される映画のうち、試写会で観ている『零落』と『郊外の鳥たち』について書いておきます(ただし、『郊外の鳥たち』に関しては、Facebookにすでに載せた文章に加筆したものを使います)。...
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昌親 谷
2023年3月15日読了時間: 5分
映画『Winny』『オマージュ』『Worth 命の値段』『コンパートメントNo.6』について
【Facebookに3月10日に投稿した文章ですが、むしろブログ向きと考え、一部加筆して掲載します】 先週3月10日(金)に封切られた2本の映画、そしてすでにそれ以前から公開されている2本の映画について。 先週公開された2本は、『Winny』と『オマージュ』。いずれもオンラ...
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昌親 谷
2022年12月31日読了時間: 5分
W杯と政治
ずいぶんと空白を作ってしまった。収束に向かいそうでなかなかそうならないコロナ禍のなかで、なにか急き立てられるように授業をしたり、会議に出たり(大半はオンラインだが)して、余裕をなくしていたような気がする。しかも、たまたま執筆や翻訳の仕事もいろいろたまっていて(これにもコロナ...
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谷 昌親 Masachika TANI
2021年3月26日読了時間: 2分
同じものへと向けられた視線
川上弘美さんの文章を引き合いに出しつつ、息子と自分が「異世界から来た存在」のように感じられたというようなことを前回書いたが、ならばお前は息子のことが理解できているのかと問われれば、それこそ息子が「異世界から来た存在」のように見えてしまうことが少なからずあると告白するしかない...
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谷 昌親 Masachika TANI
2021年3月22日読了時間: 4分
異世界から来た存在
川上弘美さんが『朝日新聞』に書いていた文章が印象に残ったということを前回書いたが、もちろんそれは東日本大震災に関する内容がこちらのアンテナに引っかかったということではあるものの、導入部で紹介されたエピソードが影響している部分もあったのだと思う。...
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谷 昌親 Masachika TANI
2021年3月20日読了時間: 3分
あのときから10年
今年は東日本大震災から10年ということで、新聞やテレビに多くの記事が載ったり番組が組まれたりした。当然、すべてを読んだり見たりしたわけではないが、家族や親しい人を失ったという証言などを読んだり聞いたりするたびに、胸を打たれる。しかし、それ以上に印象に残ったのは、川上弘美さん...
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谷 昌親 Masachika TANI
2021年3月10日読了時間: 1分
写真展オンライン開催
毎年、早稲田大学法学部の「教養演習(表象文化)F」という授業の延長として写真展を開いてきましたが、今年はコロナ禍のため、会場での開催を見送り、オンラインで開催することにしました。 今回のテーマは「集合体としての都市」です。 3月31日(水)までの開催となります。...
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